金融機関の内部監査における生成AIの最新実務活用ポイント

受講区分 会場
オンライン
開催日時 2025-06-06(金) 13:30~15:30
講師 PwC Japan有限責任監査法人
吉澤 豪 氏 ディレクター
三原 亮介 氏 マネージャー
伊藤 敦彦 氏 マネージャー

【吉澤 豪 氏】
経歴:外資系IT企業および大手監査法人を経て現職。現在、会計・監査とデジタル技術を活用し、ガバナンス、リスク管理、コンプライアンスおよび内部監査のDX推進やAI・データ分析導入支援に従事している。特に、内部監査におけるGRC関連業務へのAI活用に注力し、LLM(大規模言語モデル)アプリケーションを含む新規プロダクト・ソリューション開発と社内外への導入推進を担うAI CoEをリードしている。
前職の大手監査法人では、AIを活用した仕訳異常検知システムのプロダクトマネージャーとして次世代監査手法の研究開発をリードし、グローバルファーム全体の監査の変革に取り組む。また、製造業・情報通信業を中心に会計監査、内部統制監査、IFRS導入支援などを10年以上提供した経験を有する。外資系IT企業では、ITエンジニアとして経理・財務領域の基幹業務システムやデータウェアハウスの開発・保守、オフショア開発におけるプロジェクトマネジメントを経験。
資格:公認会計士(日本)、情報処理技術者(ソフトウェア開発技術者)

【三原 亮介 氏】
経歴:国内大手SIerにおいて、海外子会社設立時の情報セキュリティ管理体制の構築、システムリスク管理態勢等の構築などに従事。また多数の情報システム開発・保守運用等に従事。
現職では、金融機関や事業法人に対するグループガバナンスの構築、内部監査のコソースおよび高度化支援などに従事している。テクノロジーやデータを活用した内部監査の高度化支援業務、生成AIやプロセスマイニングを活用したDX推進業務やAIガバナンス構築支援に従事。
組織内 AI CoE ガバナンス担当
資格:CISA(公認情報システム監査人)

【伊藤 敦彦 氏】
経歴:システム開発会社を経て、大手監査法人にてIT全般統制および不正会計対応に従事。監査のDX推進部門に異動後は、監査サンプリングや仕訳データ分析の効率化ツールの開発プロジェクトのリーダーを担当し、法人全体の会計監査の変革に従事した経験を有する。その後、大手家電メーカーで材料開発データやIoT家電ログのデータ分析基盤構築及び可視化プロジェクトに参画。プロジェクトリーダーとして、ETL処理やWeb API開発に従事しつつ、クラウド基盤を用いたデータ分析環境の構築・運用も担当。現職では、GRC領域への生成AIを活用したソリューション・プロダクトの開発と社内外への推進を担うAI CoEにて、開発チームをリードしている。
資格:CISA(公認情報システム監査人)、応用情報技術者

開催地 カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内)
概要 【本セミナーで得られること】
・金融内部監査実務における生成AI活用の最新トレンドと適用の可能性
・生成AI技術の実務適用に関する最新ユースケースと課題への対応
・AIガバナンスに係る規制・ガイドラインに関する国内外の動向と内部監査に求められる対応
・生成AI技術の業務適用を成功させるための実践的なTipsと工夫

【推奨対象】
金融機関の内部監査業務に携わる方、リスク管理部門の方

【概要】
金融サービスは、社会状況の変化や技術革新に迅速に適応することが求められています。特に近年注目を集める生成AI(ジェネレーティブAI)は、新しい技術の活用によって金融業界における新たな価値創造や効率改善の可能性を提供しています。
本セミナーでは、生成AIを活用した次世代監査の実現に向けた新たなアプローチについて紹介します。特に、AIエージェント、ローカルLLM、RAG(Retrieval-Augmented Generation)、音声・画像などのマルチモーダル技術を活用し、内部監査、リスク管理、コンプライアンス業務の効率化と高度化を図る方法を提案します。
具体的には、監査プログラムと内部統制テストの実施、調書作成の自動化、すべての証憑のレビュー、ブロードリスニング手法等を活用した議事録やアンケート分析、メールなどのコミュニケーションデータの感情分析などの新規ソリューションや実務への導入事例を解説します。特に、一般的なルールベースや探索的データ分析による監査アプローチが適用しにくい対象に対して、生成AIを活用した試査を経て精査に至る新しいリスクアプローチとして、リアルタイム監査やリアルタイムモニタリングを可能にする次世代の内部統制構築を目指した、新たな監査手法についても取り上げます。
さらに、AIガバナンスの最新動向に触れながら、金融機関における生成AIの利用におけるリスク管理や内部監査のあり方について考察します。
<span style="font-weight:bold">生成AIの活用によってもたらされる新たな可能性を、具体的なデモや最新情報を交えながら分かりやすく解説いたします。</span>
詳細 1.金融機関の内部監査における生成AIの利用可能性とトレンド
(1)生成AIの登場から現在までの流れ
(2)導入にあたって認識しておくべき課題
(3)AI活用の最新トレンドと今後の展望

2.生成AIを用いた内部監査実務にむけての最新ユースケース
(1)金融分野の法律条文やガイドライン文書からの情報抽出
(2)過去のメール文書を根拠とした回答生成
(3)特定分野に特化したAIモデルの開発
(4)準拠性監査プログラムと内部統制テストの自動実施
(5)全件の証憑レビューと新しいリスクアプローチ
(6)ブロードリスニングを活用したコンプライアンスリスク評価とカルチャー監査の真因分析
(7)外部環境変化が与える影響の検討とリスク評価
(8)メールなどのコミュニケーションデータの感情分析によるリスク評価
(9)GRCツールと連携した監査調書の自動作成
(10)AIエージェントを活用した調査

3.AIガバナンスの動向および金融機関に求められる対応
(1)国内外のAIガバナンスの動向
(2)AIに関するリスクと金融機関に求められる対応
(3)実効性のあるAIガバナンスの構築
(4)内部監査の観点

4.質疑応答
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