金融庁「内部監査の高度化」プログレスレポートを踏まえた「経営に資する監査」の実践ポイント

~監査役監査と内部監査の一体運営~
受講区分 会場
オンライン
開催日時 2023-12-20(水) 9:30~12:30
講師 日本金融監査協会 設立会員・代表
FFR+代表
CIA、CCSA、CFSA
(元日本銀行 金融高度化センター)
碓井 茂樹 氏

(うすい しげき)
経歴:1983年、京都大学経済学部卒業。日本銀行入行。金融機構局にて、考査、モニタリングに従事した後、2006年より、16年間、金融高度化セミナー等の講師を務めた(開催回数200回以上。参加者数2万人超)。
日本銀行在職中からFFR+「金融工学とリスクマネジメント高度化」研究会を主宰(08年~)。日本金融監査協会を設立(11年~)。ガバナンス改革に向けた提言やガバナンス、リスクマネジメント、監査に関わる高度な人材の育成を支援する活動を継続している(非営利目的の活動)。
資格:公認内部監査人(CIA)、公認金融監査人(CFSA)、内部統制評価指導士(CCSA)
著書:『内部監査入門』、『リスク計量化入門-VaRの理解と検証』(金融財政事情研究会刊)

開催地 カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内)
概要 変化の時代にあって、サステナブルな成長を実現するためにはガバナンス態勢を整備し「攻め」「守り」の両面で経営改革を進めることが喫緊の課題です。
環境変化に合わせて、フォワードルッキングな視点で経営の実態を客観的に評価し提言を行う「経営に資する監査」の実践が求められています。監査機能の強化のためには、監査役監査と内部監査の協働、一体運営も必要になります。
新たなグローバル内部監査基準が制定され、その適用に向けた取り組みも必要になります。
本セミナーでは、経営に資する監査への理解を深め、実践するうえでの課題について考えることを目的としています。

【本セミナーで得られること】
・金融庁「内部監査の高度化」プログレスレポートの理解
・新たなグローバル内部監査基準の概要
・経営に資する監査に関する基本的事項の理解
・経営環境の変化に対応したフォワードルッキングな監査実務
・経営に資する監査の視点と態勢整備のポイント
・監査役監査と内部監査の協働・一体運営の実務

【推奨対象】
金融機関の経営者、監査役・監査委員(社外・社内)、内部監査部門の責任者・実務担当者
内部監査に求められる実務の基礎から応用までを自己点検いただけるセミナーです。
詳細 1.経営に資する監査の理解
(1)金融庁「内部監査の高度化」プログレスレポート
(2)新たなグローバル内部監査基準(IPPFの改訂)
(3)監査機能のガバナンス上の位置づけ
(4)監査役監査と内部監査

2.経営環境の変化に対応するフォワードルッキングな監査の実務
(1)リスクベース監査の基本的な流れ
   ~フォワードルッキングな視点を取り入れる
(2)経営者、社外取締役、社外取締役との継続的な対話
(3)オフサイトモニタリングの様々な強化策
   ~重要会議への出席、専担者の配置、リスク指標の選定
   ~監査役、子会社監査役、監査部長との連携
(4)機動的な監査の実施
   ~監査計画の機動的な変更、テーマ監査、アジャイル監査の実施
   ~不祥事等発生時の特別監査の実施態勢の検討
(5)経営改善を促す監査報告とフォローアップ
   ~改善策の合意形成と、改善時期、フォローアップ監査の実施時期の明示

3.経営に資する監査の視点と態勢整備のポイント
(1)経営者から独立したレポーティング・ラインの確立
(2)専門職の育成・確保
(3)営業店の準拠性検査の1、2線への移管
(4)取締役会の視点での監査の実践
(経営理念の浸透、リスク管理態勢の総点検、DX、サイバーセキュリティ、気候変動、人権、カルチャーなど)

4.監査役監査と内部監査の協働と一体運営に向けて
(1)日本監査役協会の提言等を踏まえた今後の方向性
(2)協働と一体運営の取り組みと留意点

5.質疑応答
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お問合わせ 株式会社セミナーインフォ  セミナー運営事務局
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