両利きのコンプライアンスの観点から見る保険業界の「顧客本位の業務運営」の実効化に向けたポイント

~「2023年 保険モニタリングレポート」と「2023事務年度 金融行政方針」を踏まえて~
受講区分 会場
オンライン
開催日時 2023-10-20(金) 9:30~12:30
講師 のぞみ総合法律事務所 パートナー弁護士
MBA(経営修士)、CIA(公認内部監査人)、
CFE(公認不正検査士)
吉田 桂公 氏

(よしだ よしひろ)
経歴:1998年3月東大寺学園高校卒業。2002年11月司法試験合格。2003年3月東京大学法学部卒業。2003年4月司法研修所入所。2004年10月のぞみ総合法律事務所入所。2006年4月~2007年3月日本銀行決済機構局、2007年4月~2009年3月金融庁検査局に出向。2009年4月のぞみ総合法律事務所復帰。2023年3月中央大学ビジネススクール卒業(優秀論文賞・南甲倶楽部賞 受賞)。
主要取扱業務は、金融レギュレーション対応(保険業法、銀行法、金融商品取引法等)、内部監査支援、企業のコンプライアンス態勢構築支援、訴訟・金融ADR対応、調査委員会活動等。保険会社(生保、損保)、保険代理店、保険仲立人、銀行等のコンプライアンス態勢(内部規程、組織体制等)の構築支援等を多数手がける。
著書等として、「保険代理店の内部監査事例」(金融財政事情研究会)、「JSA-S 1003 保険代理店サービス品質管理態勢の指針 解説」(日本規格協会)ほか多数。
保険会社・保険代理店・保険仲立人・銀行等の社内研修も多数担当しており、金融庁での研修実績も有する(検査官向けに、改正保険業法について解説)。

開催地 カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内)
概要 金融庁「顧客本位の業務運営に関する原則」(改訂版)が公表されて2年半が経ちますが、顧客本位の業務運営の浸透・定着は道半ばかと思います。その原因として、「顧客本位の業務運営の『目的』について、社内で共通認識を持つに至っていない」、「取組方針は策定したが、その『内容』が抽象的・形式的なものになっており、実効性があるのかよくわからない」、「顧客本位の業務運営や経営理念が、なかなか『文化』として定着しない」といったものに加え、そもそも、「コンプライアンス」を企業価値の毀損防止の観点からのみ捉えており、企業価値の向上の観点から捉えられていないという背景事情もあるように思われます。
本セミナーでは、「コンプライアンス」を「企業価値の毀損防止」と「企業価値の向上」の両面から捉える「両利きのコンプライアンス」という講師の考え方をもとに、「保険モニタリングレポート」及び「金融行政方針」における金融庁の課題認識等も踏まえ、顧客本位の業務運営の実践上の留意点について解説を行います。

【本セミナーで得られること】
・顧客本位の業務運営の実践スキル
 顧客本位の取組みの「目的」の理解と社内共有、実効性の検証、企業価値向上につながる具体的戦略
・金融庁の課題認識及び最新動向に関する知見
・「両利きのコンプライアンス」に関する知見

【推奨対象】
・金融機関の法務・コンプライアンス部門の責任者及び実務担当者
・金融機関の企画部門の責任者及び実務担当者
詳細 1.「両利きのコンプライアンス」とは
(1)「両利きのコンプライアンス」とは
  ~「企業価値の毀損防止」と「企業価値の向上」の両面から捉えたコンプライアンスのあり方
(2)「両利きのコンプライアンス」の取組み例

2.顧客本位の業務運営の実践
(1)顧客本位の業務運営の意義・目的
(2)顧客本位の取組みの経営戦略への落とし込み
(3)顧客本位の業務運営の定着にむけたポイント
  ~人事評価制度・報酬体系等のあり方も踏まえて

3.顧客本位の業務運営における個別の論点
  ~「保険モニタリングレポート」「金融行政方針」を踏まえて
(1)外貨建保険の募集上の留意点
(2)公的保険制度を踏まえた保険募集
(3)障がい者に配慮した取組み
(4)サイバーセキュリティ
             …など

※金融行政の動向等により、内容は変更する場合があります。

4.質疑応答
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お問合わせ 株式会社セミナーインフォ  セミナー運営事務局
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