金融機関における気候変動対応とESGの価値評価とリスク

~投融資・買収の視点からのアプローチ~
受講区分 オンライン
開催日時 2023-01-24(火) 13:30~16:30
講師 EY新日本有限責任監査法人
増田 博哉 氏 マネージャー
神崎 有吾 氏 アソシエイト・パートナー
斉京 憲治 氏 スタッフ(元金融庁健全性基準室)

【増田 博哉 氏】
(ますだ ひろや)
経歴:EYのM&A部門に新卒に入社。主にM&A領域:グローバルレベルのM&Aアドバイザリー業務に係るM&A戦略、ターゲットスクリーニング、デューデリジェンス、合併・売却のPMI領域の立案から実行までを支援。現在は、サスティナビリティとM&Aの統合に伴う企業価値向上に向けて、サスティナビリティ領域を中心に支援。主に、サスティナビリティ・ビジョン・戦略策定、ESG-KPI設定、ESG指標と企業価値の相関分析、非財務の定量分析、ESGDD、気候変動対応戦略等を立案。直近では、医薬・消費財・広告代理店等に対し、ES-KPIの改善施策、非財務指標と企業価値の相関分析、全社サスティナビリティ戦略・組織構築の立案、価値創造モデル策定。

【神崎 有吾 氏】
(かんざき ゆうご)
経歴:格付投資情報センター・金融工学研究所を経て、大手監査法人に入所。統合的リスク管理(ERM)や信用リスクのコンサルティングや会計監査に従事。2009年~2011年、金融庁監督局総務課バーゼルII推進室に出向し、バーゼルII(信用リスク、市場リスク、オペリスク)の業務に従事。2015年に新日本有限責任監査法人入所後は、統合的リスク管理(ERM)の整備・高度化支援、各リスクの計量化・モデル構築支援、内部監査サポート、国内外の規制遵守に係るアドバイザリーを提供。
書籍:『これで納得! 信用格付モデルの実際』(共著、金融財政事情連載)

【斉京 憲治】
(さいきょう けんじ)
経歴:2018年金融庁入庁。健全性基準室、企業開示課を経て、現職。金融機関に対するTCFDの物理的リスクの定量化及び移行リスクに関するシナリオ分析業務に従事。他にも消費財メーカーに対するESG指標を用いた企業価値に係る非財務の定量分析業務に従事。

概要 サスティナビリティ経営をステークホルダー(投資家・社会・従業員等)から強く求められている中、企業は財務視点の収益のみならず、サスティナビリティの視点に基づく経営が求められています。一方、非財務情報でもあるサスティナビリティが本当に企業価値の向上に寄与するのか、最終的に財務的なメリットに関連付けることが可能なのか、サスティナビリティ経営については、現在、大きなチャレンジがなされています。本セミナーでは、サスティナビリティ経営について、豊富な経験を持つコンサルタントがファイナンス的な視点も踏まえつつ、現状の認識と課題について、丁寧な解説を行います。

【本セミナーで得られること】
・サスティナビリティ経営企業を的確に評価する視点
・評価する上でどのような指標を活用するべきかの理解
・企業価値向上とサスティナブル経営の関係(銀行や投資家の目線)
・ESG評価と投資家判断

【推奨対象】
金融機関のリスク管理部門、経営企画部門、サステナビリティ関連部門、事業会社
詳細 1.ESGの重要性(増田)
(1)ESGとSDGsの違い
(2)ESGと企業価値の関係・トレンド

2.サスティナビリティ戦略と経営戦略の統合(増田)
(1)マテリアリティ分析
(2)価値創造モデル

3.投資・買収時のサスティナビリティ観点(増田)
(1)ESGデューデリジェンス(ESGDD)の概要
(2)ESGデューデリジェンス(ESGDD):短期と中長期リスク

4.企業価値とESG(神崎・斎京)
(1)企業価値の実証方法(所謂、柳モデル)の概要と関連する取り組み
(2)投資判断とESG評価(ESGへの取り組みは、株価にどんな影響を与えるか?)
(3)融資判断とESG評価(ESGへの取り組みに対して、銀行はどのように融資審査に反映させる可能性があるのか?)
(4)金融機関におけるTCFD対応やCDP対応の取り組み事例紹介

5.質疑応答

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