保険会社に求められる経済価値ベース規制と気候変動対応の実務

~ERMへのESG要素の統合と高度化に向けて~
受講区分 オンライン
開催日時 2022-12-16(金) 13:30~15:00
講師 PwCあらた有限責任監査法人
日浦 優吾 氏 ディレクター
池田 由範 氏 ディレクター

【日浦 優吾 氏】
(ひうら ゆうご)
略歴:日系大手損害保険会社、大手監査法人、金融庁を経て2022年3月に入所。
現在はアクチュアリーサービスチームにて、主に保険会社に対してERM態勢の高度化支援、経済価値ベースのソルベンシー規制対応支援、TCFD・シナリオ分析対応支援、IFRS導入支援、会計監査などのサービスを提供している。
金融庁在籍時は監督局保険課にて、経済価値ベースのソルベンシー規制の制度設計などを担当。
資格:日本アクチュアリー会正会員/CERA/公認会計士

【池田 由範 氏】
(いけだ よしのり)
略歴:保険会社に対する会計監査業務に従事した後、日系保険会社に対する国際保険規制に関するアドバイザリー業務、グループガバナンス体制構築支援業務、保険業法改正対応のプロジェクト推進、保険会社の子会社化等に伴う当局対応を含む統合支援業務、グループ運用態勢高度化プロジェクト推進等、保険会社に対するガバナンスあるいはコンプライアンスを中心とした各種アドバイザリー業務を提供。近年は、保険会社におけるサステナビリティ経営高度化支援業務、ESG投融資態勢高度化支援業務等、サスティナビリティ関連業務に従事
資格:公認会計士

概要 グローバルな潮流と整合し 、日本においても「経済価値ベースのソルベンシー規制等に関する基本的な内容の暫定決定について」(2022年6月)、「金融機関における気候変動への対応についての基本的な考え方」(2022年7月)、「気候関連リスクに係る共通シナリオに基づくシナリオ分析の試行的取組について」(2022年8月)等の文書が金融庁より公表されました。
また、ネットゼロのためのグラスゴー金融同盟(GFANZ)がトランジション計画関連のガイダンス・レポート等を6月に発行し、COP27が開催される11月に向けても複数のガイダンスやレポートの発行が予定されています。
本セミナーでは、ソルベンシー規制や気候変動に関する監督について、各国当局の動向を踏まえた日本における方向性について考察するとともに、健全性政策における3つの柱、主に第1および第2の柱に関して、保険会社にとってのESG要素の現状を踏まえつつ、保険会社に短期的・中長期的に求められる対応についての洞察を提供します。

【本セミナーで得られること】
・経済価値ベースのソルベンシー規制への対応の理解
・気候変動リスク管理・シナリオ分析に関する理解
・保険会社を取り巻くESG要素の動向の理解

【推奨対象】
保険会社の「サスティナビリティ関連企画部署」・「リスク管理担当部署」・「経理・主計担当部署」・「資産運用担当部署」の責任者・実務担当者
詳細 1.ESRと気候変動リスクの位置付け
(1)ERMで考慮する要素と時間軸の関係
(2)第1の柱と第2の柱の関係性

2.ESR規制・監督の動向と保険会社で想定される対応
(1)諸外国のESR規制・監督の動向
(2)日本のESR規制・監督の動向
(3)暫定決定を踏まえた対応(第1の柱)
(4)暫定決定を踏まえた対応(第2、第3の柱)

3.気候変動リスクの監督の動向と保険会社で想定される対応
(1)諸外国の気候変動リスクの監督の動向
(2)日本の気候変動リスクの監督の動向
(3)基本的な考え方を踏まえた対応

4.保険会社を取りまくESG要素の動向
(1)保険引受サイドから見たESG要素
(2)資産運用サイドから見たESG要素
(3)ネットゼロに向けたグローバルの動き(GFANZ動向等)

5.質疑応答
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