金融機関に求められる気候関連リスクの最新対応

~現状の課題と今後の方向性~
受講区分 オンライン
開催日時 2022-11-18(金) 13:30~15:30
講師 株式会社日本総合研究所
調査部 金融リサーチセンター
主任研究員
大嶋 秀雄 氏

(おおしま ひでお)
経歴:京都大学理学部卒、三井住友銀行入行。日本総合研究所調査部、日興リサーチセンター理事長室、三井住友銀行リスク統括部を経て、現職。専門は金融機関の経営環境、金融システム。

概要 気候変動問題への注目が世界的に高まるなか、各国の金融当局や金融機関では、温暖化や脱炭素社会への移行が及ぼす悪影響である「気候関連リスク」が金融セクターに大きな影響を及ぼしうるとして、様々な取り組みを始めています。しかし、気候関連リスクは、様々な要因が存在し、波及経路も広範かつ複雑で、不確実性も高く、前例もないため、十分に理解できているとは言えません。本セミナーでは、足元の気候変動問題の動向や金融当局等による気候関連リスクの分析の取り組みを整理したうえで、今後、金融機関に求められる気候関連リスク対応の方向性について解説します。

※本セミナーは最新の内容を盛り込むため、項目の順番や内容が一部変更となる場合がございます。予めご了承ください。

【本セミナーで得られること】
・気候変動問題や気候関連リスクに関する基礎的な知識と理解
・金融当局等における気候関連リスク分析の動向
・金融機関における気候関連リスク対応の方向性

【推奨対象】
金融機関のリスク管理部門、監査部門、サステナビリティ関連部門、事業会社、システム会社
詳細 1.気候変動問題の直近の注目点
(1)ウクライナ危機と気候変動対応
(2)インフレと気候変動対応
(3)COP27
(4)気候関連開示~ISSB、SFDR
(5)トランジション~移行金融、欧州タクソノミー

2.気候関連リスクとは
(1)気候関連リスク対応の難しさ
(2)物理的リスクと移行リスク
(3)金融セクターのアプローチと期待される役割

3.気候関連リスクの特徴~シナリオ分析の現状と課題
(1)NGFSによる気候シナリオ
(2)各国金融当局による気候変動ストレステスト
(3)各金融機関によるシナリオ分析
(4)これまでの分析成果と山積する課題

4.金融機関に求められる気候関連リスク対応の方向性
(1)わが国金融当局の動き~基本的な考え方、金融行政方針
(2)気候関連リスクの認識~態勢整備、排出量測定、エンゲージメント
(3)気候関連リスクの評価~シナリオ分析、情報開示
(4)リスク管理への統合~RAF、与信方針、BCP、経営戦略

5.質疑応答
お問合わせ 株式会社セミナーインフォ  セミナー運営事務局
TEL : 03-3239-6544   FAX : 03-3239-6545   E-mail : customer@seminar-info.jp