金融機関によるコンプライアンス・リスク管理に係る環境変化への対応と不祥事の予防・対応

~近時の不祥事事案も参考に~
受講区分 オンライン
開催日時 2022-11-10(木) 13:30~16:30
講師 霽月法律事務所
代表弁護士
大野 徹也 氏

(おおの てつや)
経歴:2001年弁護士登録。法律事務所、アフラック社内弁護士、プロアクト法律事務所パートナーを経て、2022年霽月法律事務所開設。平時・有事のコンプライアンス・リスク管理、反社対応・AML/CFT・金融犯罪対策が専門。
資格:公認不正検査士(CFE)、公認AMLスペシャリスト(CAMS)
書籍:「図解 不祥事の社内調査がわかる本」(中央経済社、共著) 「銀行等金融機関のコンプライアンス」(経済法令研究会、共著)ほか多数

概要 金融機関によるコンプライアンスへの取組みのあり方は、「法令等遵守」から「コンプライアンス・リスク管理」へのシフト、「3つの防衛線」による管理、そして現在は「SDGs」「ビジネスと人権」への対応等、加速度的に進化しています。未だに「ルール待ち」をするといった「法令等遵守」型のコンプライアンスから脱却できていない金融機関も少なくありませんが、このような環境変化への対応の遅れは、金融機関に対する社会的な信頼・要請と内部実態の乖離に繋がり、最終的には不祥事となって露呈します。そこで、本講座では、金融機関による上記のような環境変化への対応の在り方を確認した上で、具体的な不祥事事案をコンプライアンス・リスク管理という観点から分析することで、不祥事予防・対応のあり方について検討したいと思います。

【本セミナーで得られること】
・「コンプライアンス・リスク管理」に関する知識と理解
・「3つの防衛線」に関する知識と理解
・近時の金融機関不祥事の実例と、実例を踏まえたコンプライアンス・リスク管理のあり方
・不祥事の予防・対応に関する実務対応
・コンプライアンス・リスクを巡る近時の環境

【推奨対象】
金融機関(預金取扱金融機関、保険会社等)のコンプライアンス部門・監査部門の責任者・担当者
詳細 1.コンプライアンス・リスク管理
(1)「平成型」コンプライアンスとその限界
(2)コンプライアンスを「コンプライアンス・リスク管理」と捉え直す意味と意義
(3)コンプライアンス・リスクの所在地と不正の発生要因

2.コンプライアンス・リスクを巡る環境変化
(1)AML/CFT
(2)SDGs、ESG、ビジネスと人権
(3)サードパーティーのリスク管理

3.3つの防衛線によるコンプライアンス・リスク管理
(1)第1の防衛線~現場部門による「自律的なリスク管理」
(2)第2の防衛線~管理部門による「牽制と支援」
(3)第3の防衛線~監査部門による「有効性の検証」

4.近時不祥事事案とコンプライアンス・リスク管理の視点からの分析
(1)保険会社における不適切乗換募集事件
(2)保険会社の保険募集人による巨額詐欺・横領事件
(3)証券会社における相場操縦事件
(4)預金取扱金融機関における詐欺・横領事件

5.質疑応答
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