生命保険会社の業績と収支構造の分析

~超低金利下の資産運用、ALM、新商品販売の影響など~
受講区分 会場
オンライン
開催日時 2021-12-17(金) 9:30~12:30
講師 株式会社ニッセイ基礎研究所
保険研究部 主任研究員
安井 義浩 氏

経歴:1987年、日本生命保険入社、主計部、財務企画部、ニッセイ同和(現あいおいニッセイ同和)損保などで、決算・収支計画、商品開発(保険料、責任準備金の算出等)等を経て、2012年より現職。保険会社の業績動向やリスク管理手法の調査・研究に従事。
資格:日本アクチュアリー会正会員 日本証券アナリスト協会検定会員

開催地 カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内)
概要 私が生命保険会社に入社した1987年当時は、バブルに向かう上り坂で、生命保険会社も右肩上がりの規模拡大が続いていた。その後、バブル崩壊、金利低下といった環境変化の中、破綻する会社が相次ぐなど苦しい時代を経て、現在に至る。その間にも、生損保相互参入、銀行窓販解禁など規制緩和の動きがあり、また低金利や株価下落などに対応するリスク管理の高度化など、技術面での進展もあった。それらは現在の生命保険会社の業績・収支に大きく影響している。
ところが、生命保険会社の決算は、公表された損益計算書などをみただけではわかりにくい面がある。本セミナーでは、生命保険業界の収支状況を概観しつつ、同時にそれを理解するための、背景や仕組みなど、比較的専門的な内容を、図解も交えてできるだけ平易に解説したい。これらは、生命保険会社の経理部門の方にとっては馴染み深い内容ではあるが、資産運用や商品開発など違った立場からみると、より深く理解できるかも知れない。
なお、今回触れるのは「古典的」な見方であり、国際会計基準や経済価値ベースのリスク管理などについて、直接取り扱うことは予定していないが、その背景や導入の動機や意義を理解するための基礎知識となるものと考えている。

【推奨対象】
生命保険会社の経営分析に関心ある方々
詳細 1.生命保険の仕組みと生命保険会社決算の見方
(1)生命保険会社の収支の仕組み
(2)損益計算書と貸借対照表

2.販売業績
(1)保有契約高・新契約高
(2)年換算保険料表示
(3)最近の主流(第3分野、金融機関窓口販売、外貨建保険、健康増進、ヘルスケアなど)

3.保険関係の収支
(1)保険料
(2)保険金・年金・給付金
(3)事業費
(4)責任準備金

4.保険関係の収支
(1)インカム収支と基礎利回り
(2)キャピタル損益
(3)ALMの必要性
(4)区分経理とALM

5.利源分析と基礎利益
(1)利源分析の概要 損益計算書との関連
(2)基礎利益

6.剰余金とその行方
(1)剰余金の実態
(2)配当(契約者配当、株主配当)
(3)いわゆる自己資本の充実

7.ソルベンシーマージンと業績の見方などについての今後の課題
(1)ソルベンシーマージン比率とその課題
(2)EVなど

8.質疑応答

◆企画担当(横山)からのポイント◆
・弊社人気講師が登壇!生命保険会社の収益構造から最新動向を学ぶ
・収益構造の背景や仕組みといった専門的な内容を図解も交えて平易に解説
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