決済サービス入門

~認知が進み何となく知っているつもりのキャッシュレス決済について、 「実はそうだったのか!」の正しい実態と役立つ情報を分り易く解説~
受講区分 会場
オンライン
開催日時 2021-10-01(金) 13:30~16:30
講師 決済サービスコンサルティング株式会社
代表取締役
宮居 雅宣 氏

経歴:1990年JCB入社 新サービス開発や業務設計、セキュリティ対策や回収まで、決済全般の実務に従事 1999年にはFeliCaを大量発行しNFC対応方針を策定 2000年に業界代表幹事としてETCカードを実現するなど業界のIC化を牽引 2005年NRI入社 電子マネー事業の立上げや新決済サービス実現支援など実務経験に基づくコンサルや実行支援に従事 2019年より現職
「決済サービスとキャッシュレス社会の本質」「キャッシュレス革命2020」など執筆や講演、「BS TBS Bizスクエア」「ホンマでっか!TV」などメディア出演多数





※多くの決済事業者が社員研修に大量注文、発刊後1年経ってもAmazon銀行金融部門トップ10に入る人気本!
参加者全員サブテキストとして、書籍『決済サービスとキャッシュレス社会の本質(金融財政事情研究会)』〈講師著〉を進呈いたします。

開催地 カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内)
概要 2020年のキャッシュレス決済比率は29.7%と過去最高を更新したものの、なお海外には遅れているという。しかし29.7%には含まれない電子決済サービスが存在するほか、海外ではキャッシュレス決済比率に銀行口座振替を含む国もあるなど単純には比較できない事情があったり、手数料に関する誤った情報がまことしやかに報道されていたり、性善説の日本ではリスクが見落されがちで不正利用や加盟店未払いが発生したりなど、決済サービスは広く知られる浅薄な知見や情報のまま進むと大きな落とし穴に落ちかねない奥深さがある。
本講演は、何となく広まるキャッシュレス知識の背景に潜む根拠や経緯、実務や技術などを、人気講師が分かり易く楽しく解説してくれることで、「そういうことか!」とキャッシュレス知見の真の理解を深められると好評の講座です。

【推奨対象】
銀行、保険、決済等の金融機関やITベンダーのほか、キャッシュレスの基礎理解や不明瞭さを解消したい方
詳細 1.日本のキャッシュレス決済の歴史と手数料の実態
(1)主なキャッシュレス決済の生い立ちと各サービスがそれぞれ普及した要因
(2)決済サービス共通の基本構造とブランド会社(Visa、JCB、銀聯、Suica、PayPayなど)の役割、リスク管理の方法など
(3)国際ブランド決済で理解する決済サービスのビジネスモデル(データやお金の流れ、インターチェンジフィ、加盟店手数料の実態など)
(4)なぜ欧米は国際ブランド決済で世界共用なのか、決済サービスの事業性の課題(国際規格IEC/ISOの重要性、滅ぶサービスなど)
(5)日本のクレジットカードの手数料が高いと言われる背景と実態(他国との違い、インターチェンジフィEU上限規制の真実など)
(6)性善説の日本で見逃され易いキャッシュレス決済のリスク(障害、二重決済、加盟店未払い、不正利用、未収、虚偽申告など)

2.日本のキャッシュレスがベンチマークにする中国決済サービスの実情
(1)中国の全ての銀行カードに「銀聯」が付いている背景と中国資金決済市場における位置づけ(国の方針、加盟店手数料事情など)
(2)中国のキャッシュレス化を急伸させたアリペイ、ウィチャットペイの生い立ちと普及要因、上場問題以前から続く規制動向とその背景
(3)中国における決済データ利活用の好事例:スコアリングサービス「芝麻信用」の仕組みと普及要因
(4)世界最先端を行く中央銀行デジタル通貨(CBDC:Central Bank Digital Currency)「デジタル人民元」の狙いと動向

3.キャッシュレス決済関連技術の変遷
(1)国際ブランド決済の活用技術
(2)他人事ではない中国コード決済の不正利用事情と次なる技術活用「生体認証決済」の動向
(3)日本で生体認証決済は普及するか、課題と実現像に迫る事例
(4)無人店舗、レジ無し店舗の動向(Amazon Go, Bingo Box, TOUCH TO GO、オフィスマ、イオン、ローソン、セブンイレブンなど)
(5)日本や欧米のCBDC(中央銀行発行デジタル貨幣)動向、民間のデジタル通貨動向(LIBRA→diemなど実現に紆余曲折の事情など)
(6)国内における決済の周辺サービス動向(決済データ利活用、バーチャルカード、スコアリングサービス、情報銀行など)

4.国内キャッシュレス決済動向とキャッシュレス社会の展望
(1)キャッシュレス政策の概況と影響(加盟店手数料下げ圧力の効果、JPQRの課題と展望、マイナポイント事業自治体版など)
(2)誤解だらけのキャッシュレス決済(実は高齢者と親和性が高い電子マネー、海外で災害時に大活躍のキャッシュレスなど)
(3)日本でやっと使えるようになったVisaタッチに潜むApple Payの国内外の違い(非接触IC技術「NFC」の注意点など)
(4)コード決済の仕組みと課題と展望(Google×pring、給与の電子マネー支給、自治体キャッシュレスの注意点と展望など)
(5)決済サービスに潜むリスクの怖さと止まらないフィッシング詐欺の実態、対策の展望
(6)新型コロナウィルスがキャッシュレス決済に及ぼす影響(国内外で異なる「非接触決済」の意味、地域振興券の進化)
(7)超高齢化社会、ウィズコロナ、地域振興、災害対策を見据えたキャッシュレス社会の展望

5.質疑応答

◆企画担当からのポイント◆
・ 実務経験豊富な講師しか話せない真相を交えて、楽しく分かり易く理解が深まると圧倒的人気
・ 30年以上決済業界に深く関与してきた講師だからこそ分かる深い知見により、高い納得感が得られます
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