金融機関における三つの防衛線(3つのディフェンスライン)に基づくリスク管理体制の構築

~平時における実践と不祥事の発見統制への活用~
受講区分 会場
開催日時 2019-08-06(火) 13:30~16:30
講師 プロアクト法律事務所
パートナー 弁護士
公認不正検査士
渡邉 宙志 氏

2004年弁護士登録 法律事務所勤務を経て08年から吉本興業株式会社執行役員法務本部長、リスク管理委員会委員長、コンプライアンス推進委員会委員長など 15年プロアクト法律事務所に参画し、18年公認不正検査士資格取得 不正・不祥事にかかる第三者委員会・社内調査業務や平時における企業のリスク管理、コンプライアンス・危機管理体制の構築に関する業務などを扱う

開催地 カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内)
概要 近年、金融機関や上場企業等を中心として、「3つのディフェンスライン(three lines of defense)」を意識したガバナンス・リスクマネジメント体制の整備が進められている。特に、昨年10月に金融庁が発表したコンプライアンス・リスク管理基本方針には、「三つの防衛線」を意識したコンプライアンス・リスク管理の枠組みが示されており、その後の金融庁検査・監督の実務においてもかかる枠組みの活用が進んでいるなど、引き続き注目が高まっているところである。
金融機関において、かかる「三つの防衛線」を活用したリスク管理体制を適切に構築・運用し、さらには、不正・不祥事の予防と発見統制に活用していくために留意すべきポイントはどこにあるか。過去の不祥事例との対比や企業における具体的な導入例などに触れながら解説したい。
詳細 1.三つの防衛線についての基本的理解
(1)三つの防衛線とは
(2)金融庁ガイドラインで示されている「三つの防衛線」
(3)2線(管理部門)に期待される真の役割 ~十分な支援があるか、牽制は働いているか
(4)1線(現場部門)に必要なマインド ~リスクオーナーとしての自覚はあるか
(5)3線(内部監査)の重要性 ~内部監査は内部統制の要である

2.三つの防衛線を活用したリスク管理
(1)2線から1線へのアプローチ(支援と牽制)の留意点
(2)リスクオーナーである1線の強化方法
(3)1.5線(1線に近い位置で2線的に振る舞う実務担当者)の活用
(4)3線(内部監査)の独立性確保と組織上の位置づけ
(5)スリーラインの協調によるリスクマップの作成と活用方法
(6)過去の不祥事から考える三つの防衛線

3.実務における取り組み事例
(1)都市銀行の事例
(2)大手地方銀行の事例
(3)大手保険会社の事例

4.三つの防衛線を活用した発見統制
(1)不祥事の発見統制の重要性と三つの防衛線の活用
(2)不祥事予防のプリンシプルと三つの防衛線の関係
(3)スリーラインをフル活用した適時適切な情報収集
(4)内部通報制度と三つの防衛線

5.質疑応答 ※ 録音、ビデオ・写真撮影、PCのご使用等はご遠慮ください
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