信託の新しい可能性

~証券化、セキュリティ・トラスティ、エクスロウなどを題材に~
受講区分 会場
開催日時 2003-06-23(月) 13:30~16:30
講師 長島・大野・常松法律事務所 
井上 聡 弁護士

詳細 信託業務がこれまでにない勢いで多様化している。その担い手の範囲も、ますます拡大していくことが見込まれている。流動化資産の単なる受け皿としての利用は、もはや信託の新しい利用法とはいえない。金銭の信託の形を取った不良債権処理ないし再生ファンド型の流動化信託や、日本版チャリタブル・トラストとしての特定持分信託なども、資産流動化取引において利用されつつある。また、証券化取引やプロジェクト・ファイナンスにおける担保目的信託の利用、とりわけセキュリティ・トラスティの利用については、投資家の関心が高く、解釈論としてその可能性を探る動きが目立ってきている。さらに、信託の倒産隔離性を生かして、資金と売買目的物の同時決済を目指すような信託も行われつつある。そこで、今回は、これら新たな信託の使われ方に伴って生ずる法律上の問題をいくつか取り上げ、検討することとしたい。あわせて、立法動向にも簡単に触れることとする。

講義詳細
1.は じ め に

2.金銭以外の金銭の信託を利用した不良債権処理ファンド
(1)ファンドのガバナンスと受託者責任
(2)弁護士法
(3)その他

3.特定持分信託
(1)倒産隔離性
(2)信託事務の範囲と受託者責任
(3)その他

4.セキュリティ・トラスティ
(1)現行法上の問題点(担保法、信託業法)
(2)解釈論上の可能性(証券化取引、プロジェクト・ファイナンス)
(3)担保付社債に特有の問題

5.その他の傾向

6.立 法 動 向

7.質 疑 応 答

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