【リバイバル配信】<元検査官が本音で語る>コンダクトリスク時代のコンプライアンス・リスク管理

~コンダクトリスク、企業文化、根本原因、心理的安全性を読み解く~
受講区分 オンライン
開催日時 2022-07-08(金) 13:00~13:00
講師 島田法律事務所
弁護士
山嵜 亘 氏

(やまざき わたる)
2007年9月、弁護士登録。島田法律事務所 弁護士。2015年7月から2018年6月まで、金融庁において特定任期付公務員として勤務。検査局及び証券取引等監視委員会を兼務し、金融証券検査官及び専門検査官として、メガバンクや大手証券会社に対するコーポレート・ガバナンスやコンプライアンスに関するモニタリング業務、及び仮想通貨交換業者(みなし業者)に対する犯収法対応に関する検査等に従事。また、2016年事務年度及び2017年事務年度、コンプライアンス・リスク管理に関するワーキングチーム等に所属し、金融庁が2018年10月公表した「コンプライアンス・リスク管理基本方針」に作成に携わった。

概要 ※本セミナーは2022/6/28に開催・収録したセミナーのリバイバル配信です。

コンダクトリスク、企業文化、根本原因、心理的安全性…と近年、コンプライアンスに関して当局から新しい概念が次々に打ち出されています。これらの諸概念を用いて説かれていることの重要性は誰しも否定できないところではないでしょうか。もっとも[1]地に足のつなかい抽象論ではないか、[2]似たような概念が出て来て全体が見通せない、[3]再現性のある仕組みに落とし込むのが難しい、[4]結局どうしたらいいのか分からない、という印象を持たれている方も少なくないように思います。かくいう私も、正直に申しますと、そのような印象を拭えないところがございますし、また、ご聴講を頂く皆様の組織で明日から使える抜群の解法は持ち合わせておりません。(そして、恐らく、そのようなものは存在しません。)
しかし、新しい概念について、なぜそのような概念が強調されているのか、それぞれの概念の相互の繋がりはどうなのか、これらの概念で言われていることの落とし穴がないのかなどについて、コンプライアンス・リスク管理の基本方針の作成に携わった経験を踏まえ、私の理解しているところをご説明し、皆様の頭の整理に寄与することはできるのではないかと思っております。(セミナー詳細1、2)
一言で言うと、これらの諸概念は、自己の組織で何が起こっているのかを良く観察して、問題や課題の発見・分析や解決策の策定・実行の質を向上させましょう、という当たり前の話に色々な角度から光を当てているものです。このうち、何か不祥事が起きたときにそれが起きた背後にある仕組みを良く考えようというのが根本原因の分析という話です。これについては、乏しい経験ではありますが、金融庁での検査監督や弁護士として携わった不正調査等の経験から、私なりの組織を観る視点や着眼点がございますので、それをお話しいたします。(セミナー詳細3)
最後に、上記のとおり抜群の解法ではないかもしれませんが、一般に考えられる取組みを若干ご紹介したいと思います。また、ご聴講頂く皆様は恐らく中間管理職や担当者の方で、組織全体への影響力には限界があるかと存じますが、その中で、2線・3線を担う者として、一人一人に何ができるのかということについても考えてみたいと思います。(セミナー詳細4)

【推奨対象】
金融機関の法務・コンプライアンス部門、リスク管理部門、内部監査部門の方、組織活性化に携わる方
詳細 1.金融当局のペーパーを読み解く
(1)金融庁のペーパー
(2)海外当局のペーパー(英当局:5Conduct Questionsを例に)

2.根本原因分析[1]新しい概念を読み解く
(1)新しい概念の背後にある論理構造
(2)新しい概念の相互の繋がり
(3)新しい概念の落とし穴

3.根本原因分析[2]自己の組織を読み解く
(1)二つの目線
(2)五つの着眼点

4.根本原因分析[3]根本原因の発見・分析、解決策の策定・実行するために何ができるのか?
(1)組織として何ができるのか?
(2)担当者として何ができるのか?
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