保険購買者の心理の研究と保険募集の将来

~保険の「面倒くささ」の理解が経営戦略のカギ~
受講区分 会場
オンライン
開催日時 2021-10-13(水) 13:30~16:30
講師 日新火災海上保険株式会社
顧問
星野 明雄 氏

経歴:保険会社の商品開発や事業戦略を担当。自動車保険人身傷害補償/各種積立保険(損保)、家計保障定期保険/利差配当商品各種(生保)、年金払積立傷害保険・ドル建て年金(年金)、医療保険/がん保険/抗ガン剤特約(医療) 等を開発。国内外に生保会社を立ち上げ。
資格:東京大学理学部数学科卒、ペンシルバニア大学ウォートン校MBA(修士) 日本アクチュアリー会正会員 損害保険上級講座 保険マーケティング入門 講師 早稲田大学非常勤講師

開催地 カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内)
概要 今日の保険販売では、かつてなく契約者の利便性が重要視されています。
しかし、保険会社の長年の努力や、新規参入者の創意工夫にも関わらず、「保険は面倒くさい」というお客様の認知は、今も根強く存在します。
「保険の面倒くささ」は、保険販売上の付随的な要素ではなく、本質的な問題であると考えられます。
保険販売の未来像を描くには、まず、保険の面倒くささの原因を究明し、その視点から保険販売にまつわる現象を総合的に観察したうえで、これに対処する方向性を認識することが必要です。
この講座では、心理学を援用し、「保険の面倒くささ」には、手続の煩雑性にとどまらないより根本的な理由があることを解説します。これを踏まえて、保険募集の有効性を再考し、代理店、営業職員、直販などの保険募集体制の将来を予測します。

【推奨対象】
保険事業の経営および保険募集、マーケティングにご関心のある方
詳細 1.保険のニーズ
(1)価値―リスク回避という効用
(2)効用関数逓減とプロスペクト効果
(3)効用と需要は別物。ただし、我が国は保険に強い加入意向

2.面倒くささの問題
(1)面倒くささとは? 後回しの心理と事務的煩雑性
(2)面倒臭さの回避は、文明の本質
(3)Psychology of Procrastination

3.保険の特性-「ニーズがネガティブ」
(1)保険効用の「二重否定」構造
(2)観察事象
(3)事務的な煩雑性
(4)保険の特性と販売構造

4.マーケティング上の特徴
(1)顧客の購入意向の強さと知識の不足
(2)事業者の経営資源の販売への偏重
(3)価格感応度の低さ
(4)「重荷感」とその弊害

5.望ましい販売のありかた
(1)販売者の「機能」
(2)勧奨の効用
(3)弊害の発生構造
(4)イノベーティブな保険販売の可能性

6.質疑応答

◆企画担当(小出)からのポイント◆
・ 保険商品開発、マーケティングの第一人者である講師が保険購買行動の本質に迫ります
・ 同講師による過去セミナーの満足度は非常に高く、保険募集に携わる実務担当者は必見です
お問合わせ 株式会社セミナーインフォ  セミナー運営事務局
TEL : 03-3239-6544   FAX : 03-3239-6545   E-mail : customer@seminar-info.jp