キャッシュレス決済とEmbedded Financeの最新動向と今後の展望

~注目はデジタル給与、地域デジタル商品券、 BtoB/BtoCアプリのフィンテック活用~
受講区分 会場
オンライン
開催日時 2021-08-25(水) 13:30~16:30
講師 株式会社インフキュリオン コンサルティング
マネジャー
森岡 剛 氏

2014年~:インフキュリオン コンサルティングにて調査分析業務の中核を担う。特に決済とフィンテックに関する海外事例を踏まえた戦略分析に定評。戦略コンサルティングにおけるアドバイザーを務める一方、雑誌やWebメディアにて情報発信も行う。2005年~2013年:株式会社日立製作所 研究開発本部にて大規模ITシステムに関する研究開発に従事。中国・北京への駐在経験あり。1996年~2005年:カナダにて学士・修士・博士を取得。博士(コンピューターサイエンス、トロント大学)。TOEIC990点。

開催地 カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内)
概要 QRコード決済の爆発的普及が、決済サービス市場の構造変化をもたらしている。フィンテック領域では、API活用型の金融サービスモデルであるバンキング・アズ・ア・サービス(BaaS)、そして異業種サービスに金融を組み込む提供形態であるEmbedded Finance(エンベデッド金融)の流れが加速している。昨年からの新型コロナウイルス禍で急拡大した買い物・生活・金融におけるデジタルサービス利用は定着し、消費者のデジタルシフトも明確なトレンドとなった。
本講演では、日本の金融とフィンテックが直面している大きなトレンドを俯瞰する。日本のキャッシュレス決済市場を独自データで解説し、急拡大している後払い決済BNPL(Buy Now, Pay Later)を購買体験の観点から考察する。QRコード決済アプリの多機能化の動向を分析し、消費者のデジタルシフトが金融にもたらす脅威と機会について述べる。
2021年注目トピックであるデジタル給与と地域デジタル商品券(自治体等の「プレミアム付商品券」デジタル版)について、制度上の論点や消費者の潜在ニーズを解説する。
Embedded Financeは、リテール金融の「間接提供」というビジネスモデル変革を可能にする。BtoC領域では国内外で事例が出ているが、BtoB領域との親和性はあまり知られていない。SMEビジネスアプリでのEmbedded Financeの可能性を、国内外の事例をベースに解説する。
詳細 1.データで見る日本のキャッシュレス決済市場
(1)決済サービスの多様化とユーザーの利用動向
(2)BNPL(後払い決済)がもたらす新たな購買体験
(3)QRコード決済アプリ利用の広がり

2.デジタル消費者に金融サービスはどう向き合うべきか
(1)データで見るデジタルシフトの定着化
(2)モバイルオーダー、お店アプリが変える決済行動
(3)ネットバンキングとアプリ送金

3.デジタル給与と地域デジタル商品券の動向
(1)デジタル給与制度の論点
(2)デジタル給与に対する消費者の潜在ニーズ
(3)「プレミアム付商品券」デジタル化の動向

4.Embededd Financeとは何か
(1)リテール金融ビジネスモデルの変革
(2)オープンAPIとBaaSとの関係
(3)BtoC海外事例(アントグループ、Apple、Goldman Sachs、Green Dotなど)
(4)BtoC国内事例(JAL、自動貯金など)

5.BtoBアプリ+Embedded Financeというフロンティア
(1)SMEビジネスアプリとの親和性
(2)BtoB海外事例(Uber、Wrapbookなど)
(3)BtoB国内事例(助太刀など)

6.日本市場の戦略ポイントと今後の展望

7.質疑応答
お問合わせ 株式会社セミナーインフォ  セミナー運営事務局
TEL : 03-3239-6544   FAX : 03-3239-6545   E-mail : customer@seminar-info.jp